グローバルな会議での日本人

2020-12-30 Global Consult Group

グローバルな会議での日本人

約35年勤めていた外資系グローバル企業を退社し、日本生産性本部の養成課程を経て、2年前に診断士登録をして、現在は中小企業診断士として活動をしております。

外資系グローバル企業に在職の時は、プロセス技術のエンジニアとして約25年間を過ごし、その後社内転職的な異動により、約10年間を医療機器のマーケッターとして経験しました。

その間、グローバル企業ということで、多くの海外の同僚と共に会議や研修をする機会がありました。数年前のことですが、外資系グローバル企業内の医療機器マーケッターを、各地域から一堂に集めて、米国本社にて大掛かりな研修会が実施されました。全世界から約100名のマーケッターが集合し、日本からは私を含め4名が参加しました。

このグローバルな研修会は、約1週間と長いもので、多くのイベントがあり、企画運営や司会進行など、米国のスタッフが実施していました。こんなに多くの国から大勢のマーケティング専門家が集まったのですから、多様性の大衆と言う様な様相になっていました。この実際に肌で感じた体験から、多くの日本人の持っている特徴と他国の人々の特徴との違いを明確に認識することができました。あくまで私の主観になりますが、そのいくつかについてお話をしたいと思います。

インドから4名の参加者があり、テーマから逸れた話題でも頻繁に発言をし、司会者からの本題への誘導にも関わらず、方向修正が難しく話を継続しがちでした。一度話し出すと長くなる傾向が強く、全体会議の進行が頻繁に遅れを生じましたが、気にする様子もありませんでした。

南米のアルゼンチンやブラジルからの参加者も4名程あり、テーマに関連している話ですが、話が長い傾向にあります。みんなからの注目を浴びた中で、話をしている状況に酔っている様子にも感じました。

多くの場合、インド人の発言がどうにか終わると、次に南米の人の発言が始まりました。

ヨーロッパ諸国からの参加者の中には、イベントの運営や管理方法について改善要求と共に意見を言う場合が多くありました。これは、全体会議の場ではなく、別に一対一でスタッフへ話している機会を目にしました。

数名いた中国人は、個人的に自分の獲得できる事やモノについては、要求や主張を強くしている印象にありました。

一方、日本人は、私を含め自ら発言や意見主張するような機会は、ほとんどありませんでした。言われる様にする、決められた様にする、周りへの配慮を優先する、などで全くおとなしい状況でした。そして、ふと気がつくと、2人の韓国人も全く同様で、我々日本人といつも一緒に行動や発言をする状況になっていました。この様な状況を見た欧米や南米、ロシアなどの人からは、おそらく日本人と韓国人の違いは分かりにくいのだとも思えます。

この時の司会運営を取り仕切っていた友人の米国スタッフは、上司から「会議では、インド人を上手く黙らせるようにする。一方、日本人や韓国人から、発言や意見を言わせるようにリードするようにする。」と、指示をされていると話していました。

グローバルなビジネス環境において、日本人の「受身」の姿勢、寡黙さ、奥ゆかしさ、調和を貴ぶ姿勢だけでは不十分であり、自分の意見を言う、時には議論を戦わせることが求められていることを、肌で感じた良い経験となっています。

菊池 寛

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