Video Lectureについて

2020-11-05
Posted in 未分類
2020-11-05 Global Consult Group

Video Lectureについて

コロナ禍が深刻化した4月、5月から会社に勤める会社員だけでなく、私のようなコンサルタントでも、仕事のやり方あるいは仕事そのものが大きく変化してきている。私もオリジナルの計画としては、年初から始めた顧問先と従来から続いている顧問先で実践的な成果を積み重ねつつ、JICAのプロジェクトでアフリカのある国の支援を始める予定であった。私の周囲のコンサルタントの皆さんの様子を拝見すると、Zoomなどを活用してリモートでのコンサルティングに切換え成果を上げていらっしゃる方もいるが、私の場合は顧問先の一つにおいては現場での視察がかなわず、さらに売上ダウンの影響で一旦中断することとなった。さらに当然のことながらアフリカへの訪問はしばらく中断という状態となった。


 このような状況の中、他のコンサルタントの方達の多くも従事されているウェビナーの講師、あるいはYou Tubeを活用したe-Learningビデオの作成に関わることが多くなってきた。正直、これまで商工会議所などが主催のカイゼンセミナーや海外でのToT (Training of Trainer)で講師を務めた経験はあるものの、ウェビナーやVideo Lectureの講師という経験はなかった。とはいえ、自分としては会社員時代からパワーポイントを使ったプレゼンテーションの機会は多く経験してきたので、さして差はないものと感じて取り組み始めた。当然取り組むに当たってはYou Tubeでのレクチャーを視聴する、或いは無料ウェビナーに申し込んで、理解しやすいVideo Lectureとはどういうものなのかを自分の感じ方でまとめていった。そこでポイントとして抽出し実践している事項は、


1. 対面型の講習は相手の目を見て話をするので反応を見ながら話を展開する(例えば興味がなさそうであれば飛ばす、あるいはわかりにくそうであれば、例などを活用してより分かりやすく説明する)ことができる。そのためトークは大体の流れを確認して一通りのノートだけを用意しておけば、本番では相手の反応を見ながら臨機応変に対応した方が分かりやすい講義になる(と自分では思っている)。しかしながらWeb上ではそれは困難であり、一方的なトークになるため、トークは事前によく整理をして、各スライドの重要ポイントとスライドが変わるときの流れ、というか接続句に気を遣う必要がある。例えばスライド1で結論を言う、スライド2に移るときには「なぜこういう結論になるかというと」という接続句を必ず入れる、さらにスライド3に移るときに「これらの理由が発生する原因をさらに突き詰めてみると」といって話を展開する。決してこの接続句を省略してはいけない。


2. 会議室での講義は、全員がまず正面のスライドを見て理解しようとする。そのため参加者はスライドの文章をまず読み始めている。よって講師はスライドを読もうとしている人に対して「ここが重要ですよ」と注意を促す、あるいは重要ポイントに関してより深く説明する。時には板書を使ってより深く説明したりする。結果的にスライドにある説明文は全部読まない、だけでなくスライドに書いていない文章を言ってしまう。これはVideo Lectureでは駄目です。視聴者はスライドが全面に出ているわりには集中できていないので、スライドにある文章は必ず読む、さらに追加で説明する場合は、トークの要点を文章化してスライドに上書きするようにアニメーションで表示することが必要である。


3. Video Lectureの場合、有料の講義は別だが、無料の誘因を目的としたビデオの時間は、視聴者の集中心からして5分がベストと言われているが、あまりストーリーが細切れになると次を見る気力が無くなる。ポイントは全体構成を紹介しつつ、チャプターごとに魅力的な題目をつけて、興味のありそうな題目だけをつまみ食いされても面白いと感じる様なストーリー構成にすることが大事で、時間は5分であることがベストだが、MAX15分になっても話次第では視聴者の関心を維持することはできる。


冒頭記述したように、多くの方がVideo Lectureに携わってきつつあり、違ったご意見をお持ちの方も多いと思う。私もここに上げた3点だけでなく、今後も経験を積み重ね、視聴者の立場に立ったVideo Lectureのあり方を模索していく必要があると感じている。

                                  垣内 康伸

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Contact

お気軽にお問い合わせ下さい。