コロナ禍の中、特に飲食店は大変な苦労を余儀なくされている。一時期は政府も東京オリンピック・パラリンピック2020を目指し、訪日外国人の目標数を4,000万人に設定していたが、夢の泡と消え去ってしまった。しかしながら、コロナ禍後における訪日外国人対応に備えておくことは、飲食、宿泊、サービス業において重要な課題と言えよう。特に飲食業においては、宗教上あるいは慣習や個人の主義・思想による特殊な食事を望む外国人の訪日も考えられる。例えばイスラム教徒やベジタリアンの方々である。今回はこのうち、動物性食品を排する主義・思想である「ベジタリアニズム」について書き綴ってみる。